園児から学んだこと

昔、

幼稚園児のAちゃんと話していて感心したことがありました。

私「今日は何して遊んだの?」

Aちゃん「今日は〇〇君が一緒にあそぼーって言うから、一緒に遊んだんだ。Aちゃんは遊びたくなかったんだけどさ。」

私「今日は〇〇君と遊びたくなかったの?」

Aちゃん「そうだよ。Aちゃんは、△君たちといつも遊んでるから、今日も一緒に遊ぼうと思ってたんだけどね、〇〇君はいっつもAちゃんにあそぼーって言ってくるからさ。」

私「そうなんだ。普段はどうしてるの?」

Aちゃん「仲良しのお友達と遊ぶけど、〇〇君とかに誘われたら遊びたくなくても我慢して遊んで、みんなと仲良くしてます!」

というような話しだったんです。

この時のAちゃんはまだ4、5歳。

幼稚園児って、

一人で出来ることも一気に増えたり、

お友達と協力して何かすることを覚えたり、

集団生活に慣れたり、

スポンジのようにたくさんのことを吸収できたりする

素晴らしい時期。

だから、決して侮っていたわけではないんです。

でもまだ身体も小さいし、

社会的にも守られるべき存在だから、

まだまだ小さい子

という認識も同時にあったんです。

そんな中での、最初の会話。

私はとても感心したし、ハッとさせられたんです。

きっと、先生や周りの大人から、「みんな仲良くしようね」

と言われたり、そういう空気があるのかな、と思うのですが、

Aちゃんはそういう中で自然に、

お友達と仲良くしようという思いになっていったり、

自分からその方がいいなと納得してやってみようと

決めたんだと思います。

そのことだけでも素晴らしい!!

そしてAちゃんは、

その自分で決めたことに対して

実践している点が本当に素晴らしい。

大人になると、

嫌な人とは無理に一緒にいなくてもいいや、

あの人はああいう人だから仕方ない、

なんて上手く受け流す方法とか、

自分なりの解決策を見つけていきますよね。

でもまだ人生経験が数年の幼稚園の段階で、

・嫌だなと思った子と付き合える我慢強さや受け入れる器の大きさを持っていること

・「みんなと仲良くする」と決めた自分の目標に向け実践できること

って、凄い才能だと思います。

Aちゃんが言うには〇〇君は、

何でも決めたがるし、ちょっと乱暴だし、

いじわるな所もあるみたいなんです。

それでもAちゃんはそれを我慢したり、受け入れたり、

受け流したりして遊んでいる。

さらには、その○○君の良いところもちゃんと言えるんです。

実は私、苦手な人とはわりと距離を置くタイプだったのですが、

Aちゃんの在り方、考え方に本当に感心し、

人間関係を見直すきっかけになりました。

Aちゃんは○○君の良いところにも目を向けられるから遊べるのかもしれないし、

もしくは、

我慢してでも接するからこそ、良いところにも気付けたのかもしれない。

嫌だな、苦手だなと思う人でも

何回も接してみると案外、良いところが見えてきたりするもの。

幼稚園児のAちゃんは、自分自身が努力したり、有言実行している姿を示すことで、

私に大事なことを気付かせてくれたのでした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です