人と一線を引いていた私が変わったきっかけ② 子ども
二つ目のきっかけは、自分の子どもでした。
前回お話しした通り、私は
育児の疲れや余裕のなさ、
そして子どもを守りたい一心で
人と話すことに一線を引いていました。
正確には人から質問されることに。
ところが、
子どもたちが成長して2~3歳くらいになってくると、
今まで私に話しかけていた人々は、
私の子どもたちに直接話しかけるようになりました。
当然、名前や年齢も聞いてきます。
でも私と違って子どもたちは
なんの躊躇もなく、
いとも簡単に答えるわけです。
そしてそこから話が弾む!弾む!
それを見て、最初は、
「子どもに直接聞くなんてずるくない?」
と思ったり、
子どもに対しても「えー、名前言っちゃうの??」
と思っていました。
(ほんとに余裕のない私でした・・・)
ですが、そのあとの会話を聞いていると、
名前や年齢は話のきっかけにしか過ぎないことが
よく分かります。
話かけてくる人たちは、
ただ話がしたいだけなんです。
そして子どもも会話を楽しんでいる。

私は気づきました。
私は休みたいし、個人情報を聞かれることが怖くて、
一線を引いていたし、
聞かれた時は、
「答えました。はい、終了」
とシャッターを下ろしていたことに。
だから、会話を楽しむこともなかった。
その上、
「この人質問しただけだったけど、
ただ知りたかっただけ?」
「自分のことは言わないのね」
なんて被害者意識を持ったりしていたんです。
自分からシャッター閉めたら、
それ以上相手が自分のことを話そうにも
話せない。
子どもたちは自分も質問に答えるし、
自分からも質問して会話を膨らませていたんですね。
それって基本的なことなのに、
子育ての忙しさから、
それさえも忘れてしまっていた私。
会話の基本、
人との会話を楽しむコツを
教えてくれたのは、
自分の子どもでした。
つづく